総務省が公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)」によれば、2020年の2人以上の世帯における1世帯当たり貯蓄現在高の平均値は、前年比2.1%増の1,791万円となり、過去の推移を見ると、2011年は1,664万円、2016年には1,820万円まで増加していたのですが、2018年に1,753万円まで減少したものの、2019年から連続して前年を上回っているようです。
とはいえ、貯蓄現在高階級別の世帯分布を見ると貯蓄現在高の平均値1,791万円を下回る世帯が67.2%を占め、貯蓄現在高の低い階級に偏った分布となっていて、貯蓄保有世帯の中央値(貯蓄0円の世帯を除いて貯蓄現在高を順番に並べたとき、中央に位置する世帯の貯蓄現在高)は1,061万円、貯蓄0円の世帯を含めた中央値は1,016万円となっています。
世帯主が65歳以上の無職世帯の1世帯当たり貯蓄現在高(平均値)は前年比3.3%増の2,292万円となり、貯蓄の種類別では「通貨性預貯金」が618万円、「定期性預貯金」が920万円、「生命保険など」が397万円、「有価証券」が348万円などとなっています。